ゆっくり解説と外注化に関する話題

最近というか、去年もじつは気になってたゆっくり解説と組織化したビジネス化を今回とりあげようと思います。

1.東方とゆっくりの関係

ご存じな方も多いですがきつねゆっくりなどの東方(とうほう)ゆっくり素材は東方プロジェクトのキャラを元に描かれている二次創作の作品です。東方プロジェクトは詳しくは公式ページをご参照いただきたいですがZUN氏が率いてる上海アリス幻樂団が作り出している弾幕系シューティングゲームおよびキャラクター、BGMなどの総称になっています。

2.ゆっくりとは

『ゆっくりしていってね』という言葉は2chやかなり前からSNS掲示板で使われている言葉でアスキーアート『ゆっくりしていってね』ではDプ竹崎氏が作ったアスキーアートを加えたものです。そもそも『ゆっくりしていってね』という煽りワードは権利関係がややこしいです。2chのゲーム系掲示版やその他SNS某掲示板で繰り返し使われてたモノ(?)でとてもここで書けないようなAAの煽り文句とやりとりが繰り広げられてました。つまりあのワードは誰が書いて誰が使って広めていったかもよくわからないしろものです(出はじめはどこかのコミュニティみたいです。あとよく見るアスキーアートAAはDプさんの創作ですね)。

この言葉を2ch発祥という人もいれば他の掲示板でも見たという人もいてブラックボックス化しています。しかも時間とともに出所が曖昧になっているので『ゆっくりしていってね』という言葉については放置状態になってるみたいですね。ゆっくり素材はDプ竹崎氏のゆっくり霊夢およびゆっくり魔理沙を出した後まそ氏がさらに手を加えて他のイラストレーター様が東方キャラを元に描いたゆっくりキャラが出てきてにぎわっています。

3.ゆっくりの何が問題化してるのか

ゆっくり実況とは霊夢と魔理沙がゆっくりボイスで動画に合わせて掛け合わせてしゃべってるよく見かけるやつです。ニコニコ動画で見た方も多いようですがYoutubeでも盛んに動画投稿されています。ゆっくり動画はゲーム実況だけでなくゆっくり解説といって、黒板の背景に霊夢と魔理沙を両端において決まったテーマを延々としゃべらせるものも流行ってきました。ゆっくり解説は特に最近加速的に増殖しているのでよく見かけるなと思う人も多いと思います。

じつは管理人もYoutubeでゆっくり実況をやってることもあってこの動向はチェックしていました。霊夢と魔理沙が多く使われるゆっくり解説系動画が去年あたりから爆発的に増えてますのでAIの誤判定による収益化はく奪がまた起こりそうな危険視もしています。今回はこの問題ではなくどうも動画投稿者が外部ビジネスサイトで外注をしてゆっくり動画を作ってるのでは?というのが話題になっています。

4.ゆっくりの何がルール違反なのか

ゆっくり素材はZUN氏が語るように東方プロジェクトの二次創作にあたるのは間違いありません。最近ダンマクカグラというアプリゲーの開発中の動画やサイトでZUN氏がゆっくり素材について二次創作ルールに沿ってなら自由に使ってくださいと語っていたため普段顔出しが嫌な方もこれで許可が出たと一時話題になってました。ゆっくり実況は顔出しが嫌な方でもあの饅頭たちが自由にしゃべるので実況するのにはやりやすくなって人気が再度出てきてます(ゆっくりしていってねはグレーのままですが汗)

東方プロジェクトの二次創作ルールはかなり緩いものですがふつうに東方ファンとして活動する範囲なら自由に使っていいことになっています(同人サークルでの活動とかガイドラインで載ってないときは個別に問い合わせるといいみたいです)。動画投稿でのガイドラインも最近追加されてますが、こちらもごくありきたりに非営利かつ個人のファンの範囲に限ってOKということと投稿サイトの広告など収益化なら問題ないとなってます。今回の話題はこの動画投稿での『個人』のとらえ方が趣味なのかビジネスライクなのかということが話題になってるということですね。

5.ゆっくり動画の『個人』とは

Youtubeが2021年6月から動画広告の強制化をしてYouTube パートナー プログラム(YPP)に参加してなくても広告がはさまれるようになりました。つまりYoutubeの運営自体が広告収益でなりたってるので強制化しますよということです。動画投稿する人もハードル(1000人以上4000時間以上)をクリアすれば審査をクリアすると広告を貼れて収益がもらえます。ゆっくりに関わらずYouTubeに動画投稿する人の目的は趣味の延長で広告というお小遣いをもらえればと管理人は思っています。

面白い動画を見てもらって多くみられるとそれなりに広告収入が入るということです。ただゆっくり解説の中ですごくバズって再生回数が跳ねてるものがときどきあるのも事実です。収益化が一時外れた某歴史系ゆっくり解説さんの方が一時的にすごいもらってビックリしたと動画内で語ってました。ただその方たちは趣味の延長で個人的に作ってたのをアップしたらバズったのでおそらくAIがその反動で誤判定で収益化が剝がされてたのだろうと思います(今は戻ったりしてますが)

東方プロジェクトのいう『個人』とはあくまで東方のファンの趣味の範囲で行うことじゃないかと管理人は前から考えてます。東方ゆっくりの霊夢と魔理沙がよく出てきますがこれも個人による言葉遣いとかいろいろで見てると面白いです。ただゆっくりの場合性格もしゃべり方もある程度自由でいいと思っています(まあ博麗霊夢や霧雨魔理沙で作ると別ですが、管理人的にはある程度調べた範囲で自由でもいいのかなと思ってます)。

その東方系ゆっくりを使って動画制作、テロップ、編集、サムネイルまですべて個人でおこなうことだろうと思っています。最近のゆっくり動画を見ると個人ですがチームでやってますとチラホラ見かけますが編集に時間とPCも人数分必要ですし、維持費や活動費などどうするんだろう(同人サークルの延長?)かなと思いました。あと何人でやってるかわからないですが趣味の範囲でやるならそれぞれゆっくり実況やゆっくり解説やったほうが楽かもです、それぞれ考え方もやり方も違うと思いますので。

6.外注は悪なのか?

Youtubeでの広告収益はじつはそれほど大きくありません。管理人もいちおうゆっくりを使った動画投稿もしてますが2か月に1回広告費もらえるかくらいです(汗)。つまりゆっくりで外注するということに驚いてるくらいです。チャンネル登録者数10万人以上で月100万回以上動画再生されてるような中堅以上の大手ゆっくり系配信者様でもだいたい一人かお仲間(知り合いの方?)がたまに手助けしてやっとやれてるのが実際みたいです。つまり広告収入とかはそんなに多くないようです。

今回おそらくとりあげられてるはゆっくり系チャンネルを組織的に買収して運営・外注化することで低コスト化してるもの(おそらくどこかの法人の方)と思われます。これができるのはかなりのお金を持っててさらにゆっくり解説チャンネルが波に乗ったら高値でチャンネルごと売却しようとしてる方です。ただゆっくり系チャンネルで儲かるのはかなり特殊だと思ったほうがいいです。Youtubeで儲けたいならゆっくりなど機械音声以外で別のことやったほうが楽にできると思います(声だしなどのリスクはありますが)

YouTubeでの外注は悪ではないです。実際大手の動画投稿者の中ではテロップ入れ、動画編集、そしてチャンネル運営まで任せてる人もいます。ただそれができるのは登録者数が数10万以上動画再生数が毎月数百万以上の見たことある方々です。たまに見てああこういう人もいるんだなとそれくらいにしておいたほうがいい世界ですね。

(注)政治解説系に東方ゆっくり使ってる方はご注意を

東方プロジェクトの二次創作ガイドラインを見ましたが

  • その他過剰な性的表現や、特定の個人、団体、人種などを中傷する内容等、社会通念上著しく不適応だと判断される行為

を禁止というのがあります(詳しくはガイドラインを見てください)。ゆっくり解説系で歴史系や理科系や生き物系チャンネルさんはその事柄をゆっくりにしゃべらせてるだけなので問題は少ないですが(個人の思想はあまり語らないほうがいいみたいです)政治系ニュース系チャンネルで東方ゆっくりを使うと上記の二次創作ガイドラインに引っ掛かる可能性があります。政治的や性的な発言を動画投稿するとYoutubeのガイドラインに引っ掛かることが多く扱わないほうが安全なのでこれからゆっくり実況をしたい人はちょっと注意をしたほうがいいかなと思います。

(注2)ゆっくりムービーメーカーは収益化に注意

ゆっくりボイスは上記と別問題で広告収益化が通ると権利関係が発生します(広告貼らないと無料です)youtube強制広告は特にいらないですが自分で収益化ができてる人はアクエストークの使用ライセンスが必要です。ゆっくりムービーメーカー3だとアクエストーク2もしくは1年間商用ライセンス、ゆっくりムービーメーカー4だとアクエストーク1.2.10もしくは1年間商用ライセンスが必要です。またsoftalkもたしか必要なのですが棒読みちゃんだけはライセンス不要だったはずです(ライブの読み上げは棒読みちゃんがいいと思います)広告審査通ったらアクエスト様のブログを見にいくといいと思います。